小布施バーチャル町民会議 202.02.11-03.19

新たな挑戦を、ともに

地域企業と共創する4か月

東京から新幹線とローカル線を乗り継いで2時間30分。
葛飾北斎が晩年を過ごし、「栗のまち」としても知られる長野県小布施町。

小布施は江戸時代末期、北信地域最大の規模を誇った「六斎市」が開かれ、様々な物や人が行き交う場所として発展した。また、1980年代には暮らす人も訪れる人も心地よく過ごせる空間づくりを重視した「町並修景事業」を行い、2000年代以降は「協働と交流のまちづくり」の掛け声のもと、町内外の多様な人々のコラボレーションによりまちづくりが進められた。中でも2010年代には全国から熱意ある若者が集い「小布施」というフィールドを活かして事業構想に取り組む「小布施若者会議」を開催するなど、まちづくりの先進地としても知られている。
こうした歴史の中で、内と外、官と民など異質なもの同士が溶けあう風土や、町にあるものを活かして独自の未来像を描く創造性が育まれてきた。

そんな小布施には、わずか4km四方という長野県で最も面積が小さな町でありながら、「栗」や「北斎」以外にもまだまだ多くのポテンシャルが詰まっている。江戸時代から続く歴史を誇る酒蔵や味噌蔵、「オープンガーデン」として公開されている個性豊かな庭、自然の恵みが凝縮されたりんごやぶどう、桃などの果物、それらを更に美味しくする料理人たち。
そして、これらの魅力をこれまで大事に培い、熱量高くまちづくりに取り組む担い手も、小布施が誇る宝である。

そんな地域の担い手と、町内外から様々な経験やスキル、熱量をもって集う人々が手を携えれば、このまちは新たな可能性を切り拓くことができるはず。

「小布施バーチャル町民会議」で、新たな挑戦が始まる。

小布施バーチャル町民会議とは

バーチャル町民とは?

小布施に住んでいてもいなくても、この町に愛着を持ち、様々な活動に取り組む仲間。
住民票がどこにあろうと、この町を自分事として考える人は仮想的な町民だ、という考えのもと「バーチャル町民」と名付けました。

どんな会議?

「小布施バーチャル町民会議」は、小布施町に拠点を置く企業・団体と全国から集う参加者が力を合わせ、新規事業開発や課題解決に取り組むプログラムです。町内の企業・団体が外部人材と取り組みたいことをテーマとして設定し、4か月の間、小布施町でのフィールドワーク、オンラインでのディスカッションを行い、現地でのプロトタイプまで行います。

バーチャル町民会議の3つのステップ

STEP 1

小布施を感じる

小布施の歴史を学び、
まちづくりの担い手に出会う

STEP 2

アイディアを考える

企業・団体の想いと、自分たちの
興味関心や強みを掛け合わせる

STEP 3

アイディアを実践する

アイディアを形にし、
可能性を検証する

バーチャル町民会議で得られること

1

地域のプレイヤーとともに
事業を生み出す
生の体験を得る

2

リアルな現場で
自分の興味関心や
強みの活かし方を実験する

3

プログラムや地域の行事への参加を通じて「家」や「職場」以外で仲間と出会い活動できる居場所を見つける

過去参加者の声

東京都・メーカー勤務

非常に濃密で凝縮された時間を過ごし、地域に貢献できる自分の関わり方を発見できたのが一番の収穫でした。更に深みにハマりそうな小布施との関係も楽しみにしています。

長野県・個人事業主

2年前の小布施まちづくりプログラム以来、また小布施と関われたらと思っていたので、今回のバーチャル町民会議が新たな「関わりしろ」になり、とても良い機会でした!今後も小布施の関わりしろを一緒につくれたらうれしいです。

東京都・金融機関勤務

「バーチャル会議」という形になったことで、より参加者の多様性が広がり、さまざまな視点や立場から小布施の未来を考えることができました。

テーマ

地域の「食」のこれから

小規模ながらも多様な食のプレイヤーが集う小布施で、
文化や伝統が培ってきた個性豊かな「地域の食」の価値を最大化させる
商品/サービス、届け方、伝え方を考えます。

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オブセ牛乳 こだわりの味を、より多くの人に

天使と三日月のレトロなロゴが目印のオブセ牛乳。1950年の創業以来、手間暇をかける「80℃15分間殺菌」にこだわっており、コクがありながらさらっとした飲み心地で多くのファンを獲得しています。小布施町内の給食でも提供されており、オブセ牛乳を愛用する腕利きのパティシエも少なくないとか。しかし、消費期限が短いため流通が長野県内に限られ、牛乳消費量は全国的に減少傾向にあります。そんな中、世の中のニーズを見据えた変革の必要性を感じ、新たな商品展開・販売方法を検討しています。

2018年には、より多くのお客様に牛乳やマグカップ等の関連商品をお届けしたいと思い、ECサイトを開設。季節限定商品の販売やSNSの活用など、試行錯誤をしながら一定の成果を上げてきました。しかし、会社の主軸となるには遠く、ECサイトの運営にはまだまだ多くの研究・努力が必要であると代表の西岡さんは考えています。

決してリソースが潤沢な訳ではないけれど、知恵を絞ってさらに売上を伸ばしたい。オンラインやオフラインの接点を活用し、遠くに住む人にも「町の牛乳屋さん」の魅力を味わってもらうための戦略を描き、実践・検証を通じて突破口を探ります。

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穀平味噌醸造場 伝統の味噌を、新しい世代へ

天明4(1784)年に小布施の豪商、穀屋平左衛門が味噌づくりを始めて以来、穀平味噌醸造場は、国産原料にこだわった天然醸造の味噌を作り続けてきました。

「若い人たちや海外の人たちにも、日本の食文化に深く根ざしてきた味噌の魅力を知ってもらいたい。」創業240周年の節目を来年迎えるにあたり、代表の小山さんは、伝統の味噌を新しい世代へつないでいく方法を考えています。

どうすれば、家で味噌汁を作ることが少なくなっている若い人たちや、まだ味噌が身近ではない海外の人たちに、味噌の魅力を伝え、生活の中に取り入れてもらえるでしょうか。それぞれのライフスタイルに合わせた、味噌の新しい提案の仕方を探ります。

メンター

プログラムを通じて、テーマに関連する領域で活動する専門家に相談が可能です。

食品、事業創出

宮田湧太さん イメージ写真
宮田湧太
Profile

1993年生まれ。神奈川県横浜市出身。 大学卒業後、コンサルティング会社に入社。 食品・菓子・調味料メーカーや大手小売等の食品業界を専門に、戦略・新規事業案件を担当。SKS Japanの立上げ・運営メンバー(2017~2020)。プライベートでも料理好きが転じて調味料の魅力にハマり、おいしい調味料を求めて全国各地を行脚する。計300種近くの調味料を自宅に揃え料理に使うようになる。 2022年7月に地域の調味料販売に特化したECサイト「旅する調味料」の運営を開始。 2021年4月~小布施町在住。

マーケティング

上島晴子さん イメージ写真
上島晴子
Profile

国内外でデジタルを専門にマーケティングを20年以上経験。大学卒業後、Panasonicで自治体向けシステム開発、ベネッセで通販サイトやしまじろうの海外事業戦略を担当。その後、亀田製菓でSNSチームのマネージャー、資生堂でデジタルGMを経て、現在ペット向け商品メーカーのマーケティング部門長を勤める。小布施と東京の2拠点ハイブリッドワーク中。

営業

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平田憲太朗
Profile

新卒以来、キリンビール株式会社に勤務し、営業、営業企画、クラフトビール推進プロジェクト立ち上げなどを経験し、現場と本社のそれぞれの視点を持って、戦略立案から計画実行まで幅広い営業業務に従事。現在都内に住みながら、小布施にある古民家『小栗八平衛商店』を仲間と一緒に運営。2017年から小布施町をフィールドにアイデアを形にする「小布施インキュベーションキャンプ」への参加をきっかけに小布施とのつながりが生まれ、2020年の「バーチャル町民会議」に参加し、自ら提案した「まちとクラフトビール大作戦」の企画運営を担当。
参考:https://obuse-noren.com/yomoyama/120/

まちづくり、事業創出

林志洋さん イメージ写真
林志洋
Profile

1990年、兵庫県神戸市出身、小布施町在住。「人と社会のポテンシャル最大化」をミッションに活動する、まちづくりや公共政策の専門家。 大学在学中にNPO法人Bizjapanを創設、イノベーター教育やコミュニティづくりの活動を始める。東京大学公共政策大学院修了後、戦略コンサルティング企業A.T.カーニーを経て独立。2020年より小布施に拠点を移し「総合政策推進専門官」として持続可能なまちづくりや、地元企業との事業創出に取り組むほか、福島県双葉町や神奈川県横浜市、東京都調布市など、全国の自治体での経験を持つ。

デザイン

鈴木美結さん イメージ写真
鈴木美結
Profile

静岡県焼津市産まれ。横浜市内の地域情報誌制作会社勤務を得て、2016年フリーランスとして独立。独立後はフリーランスの特性を活かし関東、関西、沖縄、北陸、と各地へ住み、印刷・広告・WEBデザイン、SNS運用、イラスト制作などを行う。第3回小布施バーチャル町民会議にて松葉屋本店のプロジェクトに参加。兎にも角にもお酒が大好き。

小布施町とは

小布施バーチャル町民会議が開催される小布施町は、長野県北部に位置し、19㎢の面積の中に人口1.1万人が住む、長野県で1番小さな町です。
40年以上前から、「町並修景事業」に代表される官民協働による先進的な取り組みを積み重ね、現在では、美しい町並みや農業景観、美食を目的に、年間100万人以上の方がこの町を訪れています。
近年は、「協働と交流」をコンセプトに、地域内外の多様な主体が連携したまちづくりを推進し、「サステナビリティ」を重視した取り組みも加速させています。

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8/28 オンラインイベント開催!地域の「食」のこれから
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日程

9月下旬から1月下旬までの4か月間、小布施町での2回の合宿を中心に、
オンラインも活用してプログラムを実施します。

DAY 1
オンライン

キックオフ

9月26日(火)

20:00-22:00

DAY 2-3
小布施町

フィールドワーク

10月7日(土)〜 8日(日)

7日
11:00-18:00
(終了後に交流会を予定)
8日
8:00-17:00
【特別企画】10月8日は
「町民運動会」に参加!

小布施町民が自治会(町内会)ごとに分かれて競い合う一大イベントが5年ぶりに復活!「おぶせファンチーム(仮)」を結成し、町民の方や過去に小布施に関わりのあった方などと交流します。

DAY 4
オンライン

仮説策定

10月15日(日)

10:00-12:00

DAY 5
オンライン

中間報告

11月25日(土)

10:00-12:00

DAY 6-7
小布施町

最終報告

2月3日(土)〜 4日(日)

3日
11:00-18:00
(終了後に交流会を予定)
4日
9:00-15:00

その他に週1~2時間程度のチームミーティングを想定しています。

やむを得ない事情等により、日程や実施形態が変更になる可能性があります。

募集要項

主催

小布施町企画財政課

企画運営

小布施バーチャル町民会議実行委員会

募集人数

全12名程度(6名 × 2テーマ)

参加費

20,000円/学生10,000円

現地での交流プログラム(交流会×2回)やプロジェクト推進に関する費用として利用します。
小布施来町時の宿泊費・交通費は各自ご負担ください。
学生料金は高校・大学・専修・各種学校の学生・生徒の方が対象となります。

応募条件

ZoomやSlack等のオンラインツールを使用できる方
(オンラインツールの使用サポートは事務局では行いません。)

プログラムの全日程に参加いただける方

上記に加え、週1~2時間程度のチームミーティングに参加できる方

応募締め切り

2023年9月3日(日)23:59

2023年9月10日(日)23:59

※追加募集により締切延長しました!
※追加募集にご応募の方の選考結果は9月15日(金)までにお知らせします。

応募方法

本ウェブサイト上の「プレエントリーはこちら」のボタンから必要事項をご登録ください。登録が完了次第、ご登録いただいたメールアドレス宛に応募フォームのURLを自動送信いたします。応募フォームの記入・送信をもって応募完了となります。

お問い合わせ

以下のメールアドレスよりご連絡ください。

virtual.obuse@gmail.com

よくあるご質問

Q1定員はありますか?

A1

あります。テーマごとに6名程度の定員を設けております。

Q2公募での選考基準は何ですか?

A2

応募内容から、各テーマに対するコミットメントや貢献可能性を実行委員会で総合的に判断し、ご参加いただく方を決定します。選考結果についての問い合わせは受けかねますので、あらかじめご了承ください。

Q3応募内容の取り扱いはどうなりますか?

A3

ご応募の際に提出いただいた内容については、本プログラム及びバーチャル町民制度の運営の範囲内で使用いたします。

Q4参加費はどのように支払いますか?

A4

参加費のお支払い方法については、参加が確定した方に9月8日(金)までにご案内いたします。

Q5参加費支払い後のキャンセル料は発生しますか?

A5

参加費支払い後にプログラムへの参加をキャンセルされた場合には返金に応じかねますので、あらかじめご了承ください。

Q6対面開催の日程にオンラインで参加することは可能ですか?

A6

Day2-3およびDay6-7については、対面での参加が必須です。オンラインでの参加はできません。

Q7小布施来町時の交通手段、宿泊先は各自手配ですか?

A7

小布施で開催されるプログラムに参加される際は、小布施までの交通手段・宿泊先は各自でご手配・ご負担をお願いいたします。参加が確定した方には、町内の宿泊施設に関する情報をご案内いたします。

Q8小布施町民や小布施町出身者も参加できますか?

A8

はい、小布施町民や小布施町出身の方のご参加も大歓迎です。奮ってご応募ください。

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8/28 オンラインイベント開催!地域の「食」のこれから
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